建築の儀式「地鎮祭」
#土地 | 2016.12.14
家づくり
2016.09.05
前回、2×4工法のメリットをお伝えしました。
一見良いところばかりだと思える2×4工法にもデメリットが存在しますので、今回はそれを3つご紹介します。
これは2×4工法の一番のデメリットだと言えるでしょう。2×4工法はパネルを張り付けることで家の壁や床、天井を構成しています。そのため、家を箱のような形にしかできないのです。
また、リビングを広く仕切りのない部屋にしたいといった要望も叶わない可能性があります。なぜなら2×4工法はパネルで家の耐震性を高めているからです。支えるパネルがなくなれば耐震性が弱まるのです。
この他にも、窓の高さや吹き抜けに対する制限がある場合もあります。2×4工法はそのメリットと引き換えに設計への自由度が低いのです。設計への自由度が低い=耐震性が高いということなのです。
これもデメリット1と同様の理由が挙げられます。家をパネルで支えることで耐震性を確保しているため、後から壁の撤去などといった間取りの変更が難しいのです。
長く同じ家に暮らしいていく中で間取りへの不満が出てくることは十分に考えられます。したがって、間取りは変更しないことを前提に、慎重に決める必要があるでしょう。
ただし、新築時に丈夫な梁を使うことで、設計時から耐力壁を少なくして、将来の間取り変更に対応することが可能です。
これは2×4工法が、建材同士の密着度が高く高気密高断熱の性能を持つというメリットから生じる問題です。高気密高断熱は室内外の熱の移動を抑える働きがあります。
この結果、室内外の温度差を広げますので、結露が生じやすいのです。結露すればカビやダニが発生してしまったり、パネルが腐食してしまったりすることが考えられます。
これも近年、高気密高断熱住宅が当たり前になる中で、換気システムの利用により対策されているケースが多いのです。
2×4工法のデメリットは以上です。2×4工法のメリットとデメリットをお分かりいただけたでしょうか?
家の工法はその家を決めるとても重要なポイントです。良いところと悪いところを見比べて、どちらにする方が良いのかを見極めましょう。長い間快適に住める家づくりをしてくださいね。