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#ハウスメーカー・工務店 | 2019.09.06
家づくり
2017.08.16
家づくりは一生に何度も経験するものではありませんから、記念すべき大きな出来事です。一般的に家を建てる時には、縁起をかついだり、感謝の気持ちを表したりするための儀式があります。地鎮祭(ぢちんさい)と上棟式の2つです。
地鎮祭は、敷地を清め、土地の神様を祀る儀式です。家を建てる地域の神社の神主さんにお願いして行います。
上棟式は、建前(たてまえ)とも呼ばれ、木造の場合は棟を上げ、建方が終わった状態で行われます。この儀式は大工さんや職人さんなど関係者を招いて労うためのものです。
今回は、「上棟式」について詳しくご紹介しましょう。
参考URL:建築の儀式ってなんですか?
上棟式は、無事に棟が上がったことを祝い、家造りに関わってくれた職人さんたちに感謝を表す儀式です。いい家づくりをするために、施主が棟梁や大工さんなど関係者を招き、会食の席を設けることで、今後の工事の安全祈願やお互いの関係性を深めるために古くから行われてきました。
地鎮祭とは異なり、神主さんは呼ばれないのが一般的です。準備や費用など、ある程度の費用がかかるため、最近では上棟式を省いたり簡略化したりするケースも増えてきているようです。
しかし、家造りで携わった人同士が縁を結ぶ機会でもあると考え、時間と経費に余裕があれば、検討してみましょう。
●施主(建築主)が準備するもの
上棟式には地域によって内容や行い方にかなり違いがあるので、地域の人や施工関係者に相談してみましょう。ここでは、一般的な上棟式の準備と心構えについてご紹介します。
・上棟の儀で使うもの:塩、お神酒(一升瓶1本)、洗米、上棟式セット
・直会(宴会)で出すもの:料理、飲み物
・ご祝儀として渡すもの:工事関係者へ(総額3万~10万円程度)
他、引き出物、折り詰めなどを用意します。
料理やご祝儀の準備のため、事前に出席者の人数を確認しておきましょう。
上棟式は、午後3時くらいから行われるのが一般的ですが、関係者に時間を確認して行うとよいでしょう。式の流れは次のようになります。
1.棟梁が棟木に幣束(へいぐし)を立て破魔矢を飾る
2.建物の四方に酒・塩・米をまいて清め上棟の儀を行う
3.地方によっては、施主自身が棟木のところに上がって、餅撒きをする
4.上棟の儀の後、施主のあいさつ、乾杯を行い直会(宴会)へ
5.工事に関わっている職人さんの紹介
6.施主から職人へご祝儀を渡す
7.お開き。手締めを行う
お祝いの席ではありますが、施主はお酒を出したり、料理を出したりと何かと忙しいため、服装は平服で動きやすいスタイルがいいでしょう。
上棟式にかかる費用は、規模や工事に関わる人数にもよりますが10万〜30万円くらいが一般的です。内訳としては、
1.ご祝儀(棟梁分):2万~5万円
2.ご祝儀(棟梁以外の大工分):5千~1万円 ※1と2の熨斗袋の水引は祝儀用のもので、表書きは「御祝儀」とする。
3.弁当(昼食):2千円前後を想定して人数分
4. 直会(宴会)での料理:1万5千円前後を想定(人数による)
5. 飲み物やおつまみ等:1万5千円前後(人数による)
6. 休憩時間のお茶や菓子など:数千円程度(人数による)
7. 近所への挨拶の品:2千円程度を軒数分
8. 引き出物・折り詰めなど:3千円前後を人数分
9. 神饌物で施主が用意するもの:数千円(塩、お神酒、米など)
10.吹流し(5色の布):数千円
11.上棟式セット:数千円程度
12.必要であれば、「するめ」と「昆布」も準備:1千円程度
このほか、餅撒きを行うなら、餅、5円玉、お菓子などで数千円程度、神主さんを招いた式の場合はお礼(2万円前後)が必要となります。
最低限、「ご祝儀」「お昼のお弁当」「休憩時のお茶出し」「神饌物」「吹流し」「上棟式セット」は必要です。概ね、人数×1万円程度と考え用意しておきましょう。
最近では「上棟式」を簡略化するケースも増えていますが、長く住み続ける土地と家なので、家を建てる土地の慣習を知り、近隣の方々との関係性を築くいい機会にもなります。
施工業者と相談しながら、経費に無理のない範囲で後悔のない家づくりをおすすめします。