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戸建てを建築するときは屋根の材質にも気を付けよう

家づくり

2017.08.18

家を購入するときには内装や設備には気を遣うものの、「屋根」に気を遣う人は少ないです。もっというと、屋根材は戸建て建築の予算として削減されやすい箇所でもあります。しかし、屋根材は家の断熱性のほか、雨漏りなどの瑕疵に最も影響する大切な素材です。

そのため、今回は戸建ての屋根材として代表的な「スレート屋根」と「ガルバリウム鉄鋼」について解説します。

戸建てを建築するときは屋根の材質にも気を付けよう.1

屋根はなぜ重要?

そもそも、なぜ戸建てを建築するときに屋根の材質に気を付けるべきかというと、以下の点が屋根の材質によって異なるからです。

・屋根の強度
・屋根の重さ
・屋根のデザイン
・メンテナンスのしやすさ
・寿命年数

たとえば、屋根材によっては軽量で安価なものもありますし、逆に重量で高価な屋根材もあります。また、屋根材の重さや強度によっては、戸建て自体の形状や大きさが制限されることもあります。
さらに、屋根材の種類によって色の種類も異なるので、屋根のデザインも変わってきます。屋根は外観部分でも大部分を占めるので、屋根のデザインは戸建ての印象を大きく変えることになるのです。

そして、屋根のメンテナンスや寿命年数も屋根材の種類によって異なります。メンテナンスのしやすさは、戸建てを補修するときの費用に直結します。また、寿命年数も長いほど補修頻度が少なくなるので、補修費用を抑えることができます。

 

戸建てを建築するときは屋根の材質にも気を付けよう.2

スレート屋根について

まずは、1つ目の代表的な屋根材としてスレート屋根を紹介します。スレート屋根とは、厚さが約2~5㎜程度の屋根材です。スレート屋根には以下の特徴があります。

・カラーバリエーションが豊富
・軽量で使いやすい
・比較的安価である
・対火性・耐熱性が高い
・施行しやすい

スレート屋根にも「天然スレート」「無石綿スレート」「セメント系スレート」などの種類がありますが、総じて上記のような特徴は共通しています。天然スレートなどには高価なものもありますが、比較的安価である点が大きな特徴です。
また、スレート屋根は非常に軽い素材で、耐火性や耐熱性にも優れています。さらに、施工がしやすくカラーバリエーションも豊富なので、戸建て住宅に多く採用されている屋根材です。

一方、スレート屋根は表面が劣化しやすいと言われており、この点はデメリットと言えるでしょう。表面が劣化しやすいということは随時メンテナンスをする必要があるということになり、トータルコストが高くなります。
また、スレート屋根はシンプルな板状の屋根材であるため、デザイン性は乏しい屋根材になります。

 

戸建てを建築するときは屋根の材質にも気を付けよう.3

ガルバリウム鉄鋼について

つづいて、2つ目の代表的な屋根材としてガルバリウム鉄鋼を紹介します。ガルバリウム鉄鋼とは、メッキ層に鋼板が挟まれた3層構造の屋根材です。ガルバリウム鉄鋼の特徴は以下の通りになります。

・経済的な屋根材
・耐用年数が長い
・非常に軽量
・デザイン性が高い
・比較的さびにくい

ガルバリウム鉄鋼もスレート屋根同様、比較的安価であり戸建ての全体コストを抑えることができます。また、ガルバリウム鉄鋼は耐用年数が30年程度になるので、屋根材の中でも耐久力はトップクラスと言われています。そのため、トータルコストも抑えやすい屋根材と言えるでしょう。
そして、ガルバリウム鉄鋼は加工しやすい素材であるので、たとえば「瓦調にする」などデザインの自由度が高いことも特徴です。スレート屋根と異なり、カラーバリエーションだけでなく、屋根の形状を変えることが出来るということです。

一方、ガルバリウム鋼板には「防音性が低い」「断熱性が低い」というデメリットもあります。ガルバリウム鋼板は金属製の屋根材なので、たとえば雨の音などが室内に響きやすくなります。また、金属製の素材は、熱伝導率が高いという性質を持っています。そのため、断熱性も高いとはいえません。
仮に、防音性・断熱性を上げるとしたら、既存の屋根材の上にガルバリウム鋼板を重ねるカバー工法を行うか、自然石粒仕上げのガルバリウム鋼板を用いる方法が考えられます。しかし、どちらの方法も単にガルバリウム鋼板を用いる場合よりも費用がかかることになりますので、費用対効果を考えてどうするか検討するとよいでしょう。

 

今回のまとめ

このように、屋根材は住宅に大きな影響を与えるので、屋根材選びは慎重に行いましょう。
また、初期費用を抑えたいのか、メンテナンス費用を抑えたいのかなど、自分の目的をハッキリさせることが重要です。
その「重視したい項目」に従って後悔しない屋根材を選びましょう。

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