長期優良住宅にも隠れたデメリットが?
#住宅性能関係 | 2016.10.23
住宅性能のこと
2016.10.21
長期優良住宅とは、長期に渡って住宅を優良な状態で長持ちさせるための基準をクリアした住宅のことを言います。
この条件は平成21年6月に施工された「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」で定められているものです。
長期優良住宅の認定条件には、新築の時点で立てられた建築プランで長期的に良い状態を保つことができるもので、かつ新築時の維持管理やメンテナンスのしやすさを考慮されているものがあります。
つまり、長期優良住宅に認められている住宅は、メンテナンス含め、長く住宅を良く保つことができるものであるという証拠になるのです。
長期優良住宅では、建物の構造自体にどのような劣化対策がとられているのか、耐震性はしっかりしているのか、
維持管理・更新の容易性はどの程度か、可変性に富んでいるのか、バリアフリーのように年を重ねてからも利用できる設備が整えられているのか、
省エネに関する工夫がされているのか…などが見られています。
これらの多項目に渡って一定以上の質が保証されるというのは、確かにある程度の信頼をおけそうです。
さて、この長期優良住宅をクリアすると、様々なメリットを受けることができるようになります。
例えば、所得税の住宅ローン控除です。長期優良住宅で居住開始年が平成25年度以降である場合、控除対象限度額が一般住宅の場合は2000万円から3000万円にまで膨らみます。
所得税に関しては、投資型減税を受けることも可能になっていて、性能強化費用相当額の10%相当額をその年の所得税額から控除することも可能です。
税金の軽減は、まだまだあります。家づくりをすると、所有権の移転登記や保存登記の登録免許税がかかってしまいますが、この軽減が可能です。
不動産所得税に関しても、一般住宅で1200万円の控除が長期優良住宅の場合は1300万円まで膨らみます。
固定資産税の軽減額は、一般家庭同様2分の1軽減されている期間が、長期優良住宅の場合5年まで伸びているという優遇もあるのです。
いかがでしたか? 次回は長期優良住宅のデメリットについての解説です。