住宅ローン金利、固定金利のメリットデメリット
#資金計画 | 2019.04.03
お金のこと
2018.02.07
今住んでいる家が賃貸の場合には、今後ずっと賃料を支払い続けることになります。将来的に年金がどのくらいもらえるか分からないような世の中なので、資産にならない不動産に住むのはリスクがあるという点を忘れてはいけません。
その点から考えると、資産価値が高い戸建ては魅力的です。今回は、不動産と資産価値という観点から、戸建ての価値について解説していきます。
住宅ローンを払い終われば、戸建ては土地と建物が自分のものになります。土地と建物が自分のものになるメリットはいくつかありますが、以下の点に注目して考えてみましょう。
・住宅費用を支払う必要がない
・子供に資産として残すことができる
・相続税が節税できる
●住宅費用を支払う必要がない
まず、ローンの支払いが終われば家賃などの住宅費用を支払う必要はありません。将来的に修繕するのであれば修繕費用を貯めておく必要がありますが、毎月支払う家賃やローンよりは少ない金額になります。
数ある支出の中で、住居費は非常に大きなウェイトを占めます。そのため、将来的には住宅費用という支出がなくなるだけで、非常に大きなメリットと言えるでしょう。仮に、老後の収入が減ったときでも、住宅費用の支払いがないので、収入をほかの費用にまわすことができます。つまり老後の生活の安定と安心を担保しやすくなるわけです。
この点は、年金がどのくらいもらえるか分からないという、将来的な不安から考えてもメリットは大きいと言えるでしょう。
●子供に資産として残すことができる
また、戸建てを購入するということは、土地と建物の所有権は自分のものになります。その土地と建物は財産なので、所有者である自分が亡くなったときは子供に受け継ぐことができます。
賃貸の場合は、いくら賃料を支払い続けても自分の所有物にはなりません。そのため、賃貸に住み続ける限り、不動産という資産を子供に残すことはできないということです。
●相続税が節税できる
子供に財産を受け継ぐと、その財産の評価額によって相続税がかかってきます。その評価額は、現金で持っているよりも不動産で持っているほうが、6~8割程度まで下がるのです。
たとえば、賃貸に住み続け、現金を貯蓄に回し、その財産を相続した場合と、貯蓄した資金で不動産(戸建て住宅)を購入した場合を比べてみましょう。
5,000万円の現金を相続すると、評価額5,000万円に対して相続税がかかってきます。一方、その5,000万円で不動産を購入すると、3,000万円~4,000万円(5,000万円の6~8割)程度まで評価額が下がります。つまり、評価額が下がった分、相続税も下がるということです。
しかし、多少の変動はありますが、5,000万円の不動産は価値としては5,000万円の価値があるので、現金で相続するよりも評価額が下がる分が得になるのです。
不動産の中でも戸建ては土地の価値が非常に高いものです。建物はどうしても経年劣化して価値が下がってしまいますが、土地の価値は基本的には経年劣化しません。もちろん、市況や周辺環境によって土地の売却金額は多少上下しますが、マンションなどを含め「建物」に比べると下落幅は小さくなります。
また、戸建ての場合は将来的な自由度も高いです。たとえば、将来的に戸建てを建て替えたりするときも自分の意思で出来ますし、建物を取り壊して駐車場として利用するという選択肢もあります。
このように、戸建ては土地という大きな資産が含まれているので、不動産の中でも資産価値の観点からは、非常に優秀な不動産と言えます。
●デメリットを差し引いても戸建てがおすすめ
戸建てを手に入れることにデメリットがないわけではありません。住宅ローンを長年払い続けるには賃貸物件の家賃を払うより大変なこともあります。
初期投資として頭金など諸々の資金を用意することや、毎年土地・家屋税がかかってくることもそのひとつです。また、メンテナンスなどのための資金を用意しておく必要もあります。
しかし賃貸ではなく不動産を購入することは、単に「あこがれのマイホーム」を手に入れるというだけのメリットではありません。特に、戸建てには「土地」という経年劣化しない財産が含まれているので、将来的に売却したり、別の目的で活用出来たりするのです。
そこに、賃貸ではなく戸建てをおすすめする大きな理由があります。目の前の生活や初期投資だけから賃貸を選ぶ人も少なくない現在ですが、将来的に不安がぬぐえない時代であるからこそ、将来の生活の安定につながる資産価値のある戸建てのメリットを考えてみることが重要です。
今回ご紹介したおすすめポイントを自分の生活にあてはめ、検討してみましょう。